
皆さんこんにちは。沖縄県の最北端の診療所、伊平屋診療所から比嘉といいます。伊平屋島は沖縄最北端の島で、その80%が山地で占められている自然の多いのんびりとした島です。人口は約1400人、高齢化率が高く4人に1人は65歳以上です。
私はその伊平屋島に今年(2009年)の4月から勤務しております。伊平屋診療所は医師1人、看護師1人、事務2人の計4人で、1日の受診患者は30人程度です。先ほど述べたように高齢化が進んでいるため、診療の半分以上は、おじぃ、おばぁ達の診療になります。島での診療はのんびりとした物をイメージしていると思うのですが、子供から大人まで幅広く対応することは私にとってかなり大変で、時間外の救急疾患も多く心筋梗塞や十二指腸潰瘍穿孔、十二指腸潰瘍からの出血性ショック、切迫流産、頭蓋内出血、溺水など内科・外科・産婦人科問わずヘリ搬送症例もありました。島に1人の医師という事は精神的・肉体的にも厳しい時もありますが、日々患者さんの言葉から元気をもらっています。「本島だとどこの病院行っていいか分からん時があるけど、島だとここ(診療所)にこればいいから安心だねぇ〜」、「島に医者がいるってだけで、安心して暮らせるよ」「調子悪くて来たけど、先生の顔みたら元気になったよ」などなど、他にも沢山の言葉によって心が癒されました。
医学部卒後4年目という医師として経験が浅い時期に1人診療所で働く事は不安がありました。しかし、医師になってまだ時間が経っていない時期だからこそ、ここでは医師として最高の経験をさせてもらっていると思います。自分が医師を目指して医学生の時に勉強してきた事、研修医になって勉強してきた事全てが日々の診療に必要で、自分が医師として必要とされているという事を実感できる場所です。
皆さんも一度診療所で、島医者の醍醐味に触れてみてください。
伊平屋診療所
比嘉 哲史